わたし自身、もともとは白石区に住んでいました。東区へ引っ越すときに、「引っ越し先の地区はどんなところなのか」「人は多いのか」と気になり、地域ごとの人口を調べたことがあります。
『東区どさんこプレス』でエリア担当をしているハルです。当時は、人口の数字を見る前に、住所名と地区名の違いで迷いました。
たとえば元町は地下鉄の駅名にもなっていますが、札幌市の現町名一覧を見ると「東区元町」という住所はありません。もともと住んでいた白石区には菊水元町という住所があるため、東区の元町も同じような町名だと思っていました。
この記事では、令和6年10月1日現在の住民基本台帳人口をもとに、東区の地区別人口を見ていきます。あわせて、令和7年国勢調査で公表された東区全体の速報値についても、資料の違いに注意しながら整理します。
町丁目別・地区別・区全体は別の数字
地域別人口を見るときに、最初に確認したいのが集計の単位です。
札幌市の人口資料には、苗穂町1丁目や伏古1条2丁目などを細かく見る町名・条丁目別の資料と、元町や札苗などを広い範囲で見るまちづくりセンター別の資料があります。
さらに、国勢調査の速報で分かる東区全体の人口もあります。同じ「東区の人口」でも、どの範囲を数えた数字なのかによって意味が変わります。
- 町名・条丁目別
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苗穂町や伏古など、実際の住所に近い細かな単位で確認する資料です。
- 地区別
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元町、北栄、札苗など、まちづくりセンターの所管区域を単位に見る資料です。
- 東区全体
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東区を一つの単位として見る数字で、国勢調査の速報などでも確認できます。
元町や美香保は住所名とは限らない
東区の地域を調べていて、わたしが特に分かりにくいと感じたのが元町です。
元町は地下鉄駅や図書館、まちづくりセンターなどの名称に使われています。しかし、駅周辺で見かける住所は北○条東○丁目などで、「元町」という町名がそのまま住所に入るわけではありません。
白石区には菊水元町という住所があるため、白石区から引っ越したわたしには少し混乱しやすいところでした。
美香保も同じです。学校や体育館などの名称ではよく見かけますが、現在の住所上の町名ではありません。「美香保はどこからどこまでなのか」と考えるときは、施設名から想像する範囲と、統計上の地区区分を分けて見る必要があります。
ハル駅名・施設名・地区名・住所名が、すべて同じ範囲とは限りません
令和6年10月1日現在の東区地区別人口
札幌市の住民基本台帳人口によると、令和6年10月1日現在の東区全体は260,556人、147,688世帯です。
まちづくりセンター別の人口と世帯数は、次のようになっています。
| 地区 | 人口 | 世帯数 |
|---|---|---|
| 鉄東 | 23,246人 | 15,101世帯 |
| 北光 | 25,895人 | 17,211世帯 |
| 北栄 | 37,103人 | 22,239世帯 |
| 栄西 | 22,700人 | 12,556世帯 |
| 栄東 | 34,942人 | 18,824世帯 |
| 元町 | 28,995人 | 17,140世帯 |
| 伏古本町 | 28,056人 | 15,258世帯 |
| 丘珠 | 12,664人 | 6,578世帯 |
| 札苗 | 38,627人 | 17,963世帯 |
| 苗穂東 | 8,328人 | 4,818世帯 |
この資料では、札苗が38,627人で最も多く、北栄、栄東と続きます。元町は28,995人、伏古本町は28,056人です。
ただし、地区ごとに面積や住宅地の広がり方が違います。人口が多い地区ほど、どこを歩いても人や住宅が多いとは限りません。人口密度や町丁目別の数字も一緒に見ると、地区内の違いを考えやすくなります。
令和7年国勢調査の速報では東区261,249人
令和7年国勢調査については、令和7年10月1日現在の人口速報集計が公表されています。
速報による東区の人口は261,249人、世帯数は130,926世帯です。
この数字は東区全体の速報値です。先ほど紹介した令和6年10月1日現在の住民基本台帳人口とは、基準日と資料の種類が異なります。世帯数の捉え方も同じではないため、増えた、減ったと単純に横並びで判断しないほうがよさそうです。
この記事で使っている資料
- 地区別の人口:令和6年10月1日現在の住民基本台帳人口
- 東区全体の新しい数字:令和7年国勢調査の人口速報集計
- 苗穂町・伏古などの国勢調査による詳細:今後の小地域集計を確認
苗穂町や伏古などの詳しい結果は今後更新
今回の国勢調査速報では、東区全体の人口と世帯数は確認できますが、苗穂町や伏古などの町丁目・小地域別人口までは分かりません。
国勢調査の確定結果となる人口等基本集計は今後公表され、小地域集計もその後、順次公表される予定です。
苗穂町、伏古、元町地区などの詳しい結果が確認できるようになった際は、この記事の数値や説明も新しい国勢調査結果に合わせて見直す予定です。
それまでは、地域ごとの状況を見る資料として令和6年の住民基本台帳人口を使い、東区全体の新しい動きは令和7年国勢調査の速報で補う、という分け方になります。
世帯数と人口を一緒に見る意味
地域を見るときは、人口だけでなく世帯数も確認しています。
同じくらいの人口でも、世帯数が違えば、一世帯あたりの人数を考える手がかりになります。ただし、人口と総世帯数だけで、単身世帯や子育て世帯が多いと決めることはできません。
家族構成まで知りたい場合は、世帯人員や世帯類型に関する資料を別に確認する必要があります。
子どもや高齢者の割合を見るとき
札幌市の住民基本台帳人口には、まちづくりセンター別や町名・条丁目別の年齢資料もあります。
子どもや高齢者の割合を見たいときは、地区の総人口だけでなく、年齢5歳階級別の表を確認します。その際も、人口と年齢構成は同じ基準日の資料でそろえることが大切です。
数字の並びに慣れない場合は、気になる地区と東区全体を並べて見るところから始めると、違いをつかみやすくなります。
人口の多さだけでは分からないこと
人口の多さだけで、その地区が自分にとって暮らしやすいかを決めることはできません。
駅やバス停までの道、買い物のしやすさ、道路の交通量、街灯の位置などは、人口表には出てこない部分です。
わたしも取材で東区内を回ると、地図では近く見えた場所が実際には歩きにくかったり、反対に、思っていたより移動しやすかったりすることがあります。
冬の引っ越しを考えている場合は、駅までの距離だけでなく、普段歩く道やバス停までの経路も見ておきたいところです。
引っ越しの参考にする読み取り方
引っ越し先を考えるときは、最初からすべての数字を読む必要はありません。
駅名や施設名だけで判断せず、実際の住所と統計上の地区区分を確認します。
町丁目別か地区別かを確認し、同じ基準日の人口と世帯数を見ます。
駅、バス停、買い物先などとの位置関係を地図で見たあと、普段移動する時間帯に歩いてみます。
人口資料で候補を絞り、最後は自分の生活動線で判断するくらいの使い方が、引っ越し先を考えるときには合っています。
公式資料を見るときの注意点
札幌市の公式ページには複数の人口資料があります。資料を開いたら、次の3点を先に確認しておくと数字を混同しにくくなります。
- 住民基本台帳人口か、国勢調査か
- 町丁目別、地区別、区全体のどの単位か
- 何年何月何日現在の数字か
特に国勢調査の速報には、後日公表される確定値と異なる可能性があります。詳しい地域別結果を探す場合は、「小地域集計」が公表されているかを公式ページで確認してください。
最後にわたしからの一言
白石区から東区へ引っ越す前は、元町駅があるなら「東区元町」という住所もあるものだと思っていました。菊水元町という住所に慣れていたこともあり、住所名と地区名が違うという考えが最初はありませんでした。
人口資料を見ていて迷ったときは、まず気になる場所の正式な住所と、資料上の地区名をそれぞれメモしてみてください。
そのうえで人口、世帯数、基準日を確認し、最後に地図や現地の様子を重ねると、自分が知りたかった地域の姿が少し見えやすくなります。













