6月に入ってすぐ、札幌市のクーリングシェルターが始まったというニュースを見た方もいると思います。6月1日の夕方には、地元のニュースでも「今年は1か月前倒しで始まった」と取り上げられていました。
ただ、「涼める場所がある」と聞いても、どこが対象で、いつ行けて、本当に利用できるのかが分からないと、実際には足を向けにくいものです。クーリングシェルターという言葉はニュースで見かけても、避難所と同じ感覚で考えると少し迷います。
わたしはハル、地域情報メディア『東区どさんこプレス』で東区を担当しているライターです。区内を車で動きながら、どこに何があるか、行きやすいかどうかをよく気にしています。今回は、札幌市東区でクーリングシェルターを探すときに、先に知っておきたいことを整理しました。
この記事では、2026年5月25日更新の札幌市公式ページと東区施設一覧をもとに、開設期間・利用時間・休館日・座席数の見方をまとめています。施設情報は変わることがあるため、実際に利用する前には札幌市の公式案内や施設の最新情報を確認してください。
クーリングシェルターとは何か、まず言葉を整理する
クーリングシェルターは、夏の暑さによる健康被害を防ぐために、市町村が指定する冷房設備のある施設です。正式には「指定暑熱避難施設」といい、気候変動適応法の改正をきっかけに、2024年度から全国で指定が始まりました。
札幌市では、区民センターや地区図書館、ショッピングセンター、スーパー、ドラッグストアなど、ふだんの生活の中で立ち寄りやすい施設も多く指定されています。利用は無料で、予約や申込も不要です。
ただし、どの施設でも同じように使えるわけではありません。利用できる場所、時間、休館日、座れる人数は施設ごとに違います。まずは「近い施設を探す」だけでなく、「その日に使えるか」「座れる場所がどこか」を見るのが大事です。
札幌市では今年、1か月前倒しで6月1日から開始
札幌市の令和8年度(2026年)のクーリングシェルター利用期間は、6月1日から9月30日までです。
札幌市では、これまで毎年7月1日から開設していましたが、今年は暑さへの備えとして1か月早く、6月1日から開設されています。ニュースで「前倒し」と報じられていたのは、この点です。
2026年5月25日時点では、市全体で227施設が指定されています。昨年度の開設期間末日時点では205施設だったため、指定施設数も増えています。
ただし、227施設すべてが6月1日から同じ条件で使えるわけではありません。冷房設備の稼働時期などの都合で、一部の施設は6月1日から利用できない場合があります。行く前に、札幌市公式ページの施設一覧で確認しておくと安心です。
避難所や休憩所と何が違うのか
クーリングシェルターは、災害時に避難生活を送るための避難所とは目的が違います。暑さを避けるために、一時的に立ち寄って体を休める場所です。
- クーリングシェルター
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夏の暑さをしのぐために、市町村が指定した涼める場所。開設期間中、施設の利用時間内であれば、原則として無料・予約不要で利用できます。
- 避難所
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地震・水害などの災害発生時に、避難生活を送るための施設。平常時に休憩目的で使う場所ではありません。
- 一般の休憩スペース
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商業施設などに元からある椅子やベンチ。制度上の指定がなくても、涼める場所として使えることがあります。
「指定施設ならいつでも必ず使える」と考えるより、その施設の営業時間内に、決められた場所を使わせてもらうという感覚で見ておくと分かりやすいです。
東区で先に見ておきたい公式情報の確認先
東区でクーリングシェルターを探すときは、札幌市公式ホームページの「クーリングシェルター」ページから、東区の施設一覧PDFを開くのが確実です。
東区の一覧には、施設名・住所・利用場所・利用時間・休館日・最大座席数が掲載されています。施設名だけを見るのではなく、できれば「利用場所」と「利用可能人数」まで一緒に見ておくと、当日迷いにくくなります。
「札幌市 クーリングシェルター」で検索し、札幌市環境政策課のページを開きます。
施設一覧から「東区」を選ぶとPDFが開きます。施設名、利用時間、休館日、座席数を確認できます。
臨時休館やイベント利用で使えない場合があります。急いで行くときや高齢の家族と一緒に動くときは、施設に直接確認できると安心です。
東区では公共施設・商業施設・薬局などが指定されています
2026年5月25日時点の東区施設一覧には、東区民センター、元町図書館、さとらんどセンター(さとらんど内)といった公共施設のほか、イオンモール札幌苗穂、アリオ札幌、イオン札幌元町ショッピングセンター、スーパー、ドラッグストア、薬局、家電量販店などが掲載されています。
座席数が多い施設もあれば、2人から5人ほどの小さなスペースもあります。たとえば大型商業施設では館内の休憩スペースやフードコート周辺が対象になっていることがありますが、スーパーや薬局ではイートイン、待合スペース、ベンチなど限られた場所だけの場合もあります。
東区内で探すときは、「近いかどうか」だけでなく、座れる人数が多いか、利用時間が合うか、入口から遠すぎないかも見ておくと実際に使いやすくなります。
東区で行きやすい場所を考えるときの視点
わたしが先に気にするのは、駐車場の入りやすさと出やすさです。暑い日に炎天下を長く歩くのは本末転倒なので、車で来やすいか、駐車場から建物入口まで近いか、入ってから座れる場所まで分かりやすいかを見ておきたいところです。
バスや地下鉄を使う場合は、最寄りの停留所や駅から施設までの距離も大事です。地図上では近く見えても、日影が少ない道を歩くなら、体感としては遠く感じることがあります。
「一番近い施設」だけで決めるより、買い物ついでに寄れる施設、通院の帰りに寄れる施設、車で入りやすい施設をそれぞれ一つずつ候補にしておくと、暑い日に動きやすくなります。
高齢の家族や付き添いがいるときに見ておきたい点
高齢の家族と一緒に動く場合は、座席までの距離とバリアフリーの状況も見ておきたいところです。クーリングシェルターは、専用の部屋を新しく作っているわけではなく、施設内の既存スペースや座席を活用しています。
そのため、入口から近い場所もあれば、館内を少し歩く必要がある場所もあります。段差、エレベーター、トイレの場所などは、施設によって違います。
また、座席数には上限があります。施設一覧に載っている人数は、利用可能場所に設置されている最大座席数です。混雑していると座れないこともあるため、複数人で行くときは、座席数が多い施設を選ぶか、別の候補も持っておくと無理がありません。
買い物や通院のついでに寄るなら「利用場所」まで確認
スーパーやドラッグストアが指定施設に含まれているのは、日常の移動の中で涼める場所を見つけやすい点で助かります。買い物の前後、通院の帰り、用事の合間に少し座れる場所があるだけでも、暑い日の負担は変わります。
ただし、施設によって利用できる場所はかなり違います。イートインスペース、休憩スペース、風除室のベンチ、薬局の待合室など、同じ「指定施設」でも使える場所はさまざまです。
施設名だけを見て「ここなら大丈夫」と決めつけず、一覧の「利用場所」と「利用可能人数」の列も一緒に確認しておくと、行ってから迷わずに動けます。
ハル買い物ついでに立ち寄れる場所かどうか、先に見ておくと気持ちが楽ですよ
よくある勘違いと注意したい点
「クーリングシェルターなら、必ず冷房が強くきいている」と思いがちですが、札幌市の案内では、冷房は通常の施設運営に必要な温度設定とされています。危険な暑さを避けるための場所であって、強く冷やした専用スペースではありません。
外気温などによっては、冷房が稼働していない場合もあります。「涼しくない」と感じることもあるので、長時間過ごす前提ではなく、暑さを避けながら無理なく休む場所として考えるとよさそうです。
- 飲み物の提供はないため、自分で用意する必要があります
- 飲食できるかどうかは施設のルールに従います
- ペットの同伴は基本的にできません(盲導犬・介助犬などを除く)
- 図書室など静かなスペースでは、会話を控える必要があります
- 混雑時は座席を利用できない場合があります
- 臨時休館・施設修繕・イベント利用などで使えない日があります
熱中症特別警戒アラートが出ていなくても利用できます
クーリングシェルターは、法律上は熱中症特別警戒アラートが発表されたときに開放される施設です。ただし札幌市では、令和8年度の開設期間中は、アラートの有無にかかわらず継続して利用できるようにしています。
一方で、施設の利用時間外や休館・休業日には、熱中症特別警戒アラートが出ていても開放されません。ここは少し見落としやすいところです。
暑い日に急いで向かう前に、施設一覧の「利用時間」と「休館・休業日」を確認しておくと、着いてから使えなかったということを防ぎやすくなります。
屋外を移動する時間も含めて考える
クーリングシェルターに向かうまでの屋外移動自体が、暑さの負担になることがあります。施設が近くても、日影がない場所を長く歩くなら、出発する時間帯や気温も見ておきたいところです。
車で移動する場合は、駐車場の場所と建物入口の近さを先に確認しておくと安心です。バスや地下鉄を使う場合は、停留所や駅から施設までの距離、信号待ちが多い道かどうかも気になります。
特に高齢の家族や子どもと一緒に動くときは、「近い施設」よりも「涼しい場所まで無理なく入れる施設」を優先したほうがよい場面もあります。
施設一覧に載っていても使えないことがある場面
開設期間内でも、必ず毎日使えるとは限りません。臨時休館、施設修繕、イベント利用、蔵書点検などで利用できない場合があります。
区民センターや図書館のような公共施設は、曜日や点検日によって休みが入ることがあります。商業施設でも、休憩スペースの場所が分かりにくかったり、混雑で座れなかったりすることがあります。
急いでいるときほど、まず公式一覧で利用時間と休館日を見て、必要なら施設に直接確認するのがおすすめです。
東区で探すなら、候補を2つか3つ持っておくと安心
東区でクーリングシェルターを探すときは、まず「札幌市 クーリングシェルター」で検索し、公式ページから東区の施設一覧PDFを開いてみてください。
施設名、利用時間、休館日、最大座席数を見ながら、家の近く、買い物ついで、通院の帰りなど、自分の生活動線に合う場所を二つか三つ見つけておくと、暑い日に迷わずに動けます。
わたしも今回あらためて一覧を見て、普段立ち寄るスーパーや商業施設が指定施設になっているのを確認しました。特別な場所に行こうとしなくても、日々の買い物ルートに涼める場所が含まれているかどうかを見るだけで、選択肢が増えます。
施設情報は今後変わることがあります。今夏の利用を考えている方は、出かける前に札幌市公式ページか施設の最新情報を確認してみてください。暑い日に少し立ち止まれる場所を知っておくだけでも、外出の気持ちが少し楽になりますよ。













