相続や登記、売買の話が進んだところで、固定資産の評価証明書を求められることがあります。土地と家屋のどちらを書くのか、何年度が必要なのか。書類を前にして手が止まりやすい場面です。
『東区どさんこプレス』のエリア担当ライター、ハルです。わたしは出かける前に、行き先と持ち物を紙に一度書くほうで、役所の用事も同じ順番で見ています。
固定資産評価証明書を取りに行くときも、最初に見るのは窓口の場所ではありません。提出先が求める「証明書名」「年度」「土地と家屋の範囲」を先に確認しておくと、その後の準備がしやすくなります。
ここでは、提出先で聞いておきたいことから、物件の書き方、請求できる人、札幌市での申請方法まで順番に見ていきます。後半では、札幌での普段の移動と合わせやすそうな市税事務所も三つ取り上げます。
評価証明書が使われる主な場面
固定資産評価証明書は、土地や家屋の評価額などを証明する書類です。相続登記や不動産登記、売買に伴う手続きなどで求められることがあります。
ただし、「評価証明書を用意してください」と言われても、必要な年度や証明内容がいつも同じとは限りません。まずは提出先から届いた案内を見直し、分からなければ提出先へ確認しておくほうが取り直しを避けやすくなります。
ハル提出先の名称と必要な年度を先にメモすると楽です
わたしなら「証明書名」「年度」「土地・家屋」の三つを先に紙へ書きます。そのメモを横に置いて札幌市の案内を見ると、確認する場所がぶれにくくなります。
評価額と売買価格を混同しない
評価証明書に載る評価額は、固定資産に関する評価額です。実際に不動産を売買するときの価格や、不動産会社が示す市場価格と同じとは限りません。
証明書の金額を見て「この金額で売れるのだろう」と考えるより、まずは提出先が何の手続きに使うため評価証明を求めているのかを分けて考えるほうが分かりやすいです。
土地と家屋を書く前に手元の資料を見る
固定資産評価証明の請求書では、対象となる土地や家屋を記入します。ふだん使っている住所だけでなく、土地なら地番、家屋なら家屋番号を確認する場面があります。
- 土地
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所在地と地番を、納税通知書の課税明細など手元の資料と見比べます。
- 家屋
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所在地と家屋番号を、手元の資料と見比べます。
わたしも住所表記と地番が別に書かれている資料で、一度手を止めたことがあります。いつも使う住所だけで書き始めず、納税通知書や課税明細を先に出しておくと落ち着いて確認できます。
必要な年度は提出先へ先に確認する
証明書の年度は、自分の判断だけでは決めにくいところです。相続や登記などの提出先から指定されている年度がないか、先に確認しておきます。
札幌市では税の証明書に交付年限があります。固定資産評価証明についても、必要な年度を決めてから請求したほうが迷いにくくなります。
現在の札幌市の案内では、固定資産評価証明の手数料は一通450円で、年度・土地一筆または家屋一棟・納税義務者ごとに手数料がかかります。金額や数え方は今後変わる可能性があるため、申請前に最新の公式案内を確認してください。
請求できる人は立場によって必要書類が変わる
札幌市では、本人のほか、相続人や納税管理人、代理人などが市税証明を請求できる人として案内されています。固定資産評価証明については、借地人や借家人が請求できる場合もあります。
- 本人は請求書、本人確認書類、手数料を確認
- 代理人は代理人自身の本人確認書類と委任状などを確認
- 相続人は死亡や相続関係を確認できる戸籍などを確認
- 借地人・借家人は賃貸借契約書など必要な資料を確認
相続人として請求するのか、代理人として請求するのかで持ち物が変わります。ここは「家族だから大丈夫だろう」と判断せず、自分の立場を札幌市の案内に当てはめて見るところです。
代理申請は本人確認書類と委任状を先に見る
代理人が窓口で請求する場合、札幌市では請求書、代理人自身の本人確認書類、手数料、委任状が案内されています。
本人確認書類は、顔写真付きのものなら一点、顔写真のないものは二点が必要という扱いです。また、札幌市内で本人と同居している親族が請求する場合には、委任状を省略できる案内もあります。
自分の場合に委任状が必要かは、出発前に公式の申請案内で確かめておきたいところです。現在は証明請求書や委任状への押印も不要と案内されていますが、様式や必要書類は最新情報を確認してから準備します。
窓口と郵送は期限から選ぶ
札幌市の市税事務所と市役所本庁舎二階の税の証明窓口は、平日8時45分から17時15分までです。固定資産評価証明は区役所や出張所では交付していないため、窓口の場所を間違えないようにします。
求められた証明書名と年度をメモに残します。
地番や家屋番号、本人確認書類などを照らし合わせます。
窓口へ行く日か、郵送に必要な日数を予定に入れます。
郵送で請求する場合は、市内全域分を西部市税事務所が受け付けています。申請に不備がなければ、書類が届いてから発送まで通常五営業日前後、繁忙期の四月と六月は七営業日前後が目安です。
ここに往復の郵送日数も必要です。期限が近い場合は「五営業日だから間に合う」と考えず、提出期限から逆算して窓口と郵送のどちらにするか決めます。
郵送では、請求書、本人確認書類の写し、返信用封筒、手数料分の定額小為替などを用意します。代理人や相続人の場合は追加書類もあるため、封をする前に最新の必要書類をもう一度見直します。
窓口は物件のある区にかかわらず選べる
ここは今回、わたし自身も整理しておきたいと思ったところです。
市税事務所にはそれぞれ担当区がありますが、固定資産評価証明の窓口請求は、物件のある区にかかわらず札幌市内の市税事務所などで受け付けています。
つまり、「東区の土地だから北部市税事務所へ行かなければならない」という決め方だけではありません。職場、買い物、通院など、その日に向かう場所と合わせて窓口を考えることもできます。
札幌市で生活動線から選ぶ窓口三選
札幌市には中央・北部・東部・南部・西部の五つの市税事務所があります。ここでは東区で暮らす人が、仕事や外出のついでに立ち寄る場面を考えて、三つを取り上げます。
どこが一番便利かは、その日の行き先や交通手段によって変わります。担当区ではなく「今日はどこへ行くか」から見る三選です。
札幌駅方面なら北部市税事務所
北部市税事務所は、札幌市中央区北四条西五丁目のアスティ45九階にあります。北区と東区を担当する市税事務所ですが、固定資産評価証明の窓口請求は物件の所在区にかかわらず利用できます。
JR札幌駅西コンコース南口から約200メートル、地下鉄南北線・東豊線さっぽろ駅三番出口から約150メートルで、地下コンコースとも直結しています。職場が札幌駅周辺にある人や、買い物などで駅前へ出る日なら予定に組み込みやすそうです。
車の場合はアスティ45地下の特約駐車場があり、駐車券を窓口へ提示すると一時間無料になる案内です。駐車スペースには限りがあるため、車で行く日は最新の案内も確認しておきます。
北部市税事務所 納税課 市税証明担当
平日8時45分~17時15分。料金や受付時間、駐車場の扱いは変更されることがあるため、出発前に公式情報をご確認ください。
西11丁目方面なら中央市税事務所
中央市税事務所は、札幌市中央区南三条西十一丁目にあります。中央区で仕事をしている人や、西11丁目周辺へ行く予定がある日なら候補に入りそうです。
地下鉄東西線西11丁目駅二番出口から約350メートル、市電「中央区役所前」から約300メートルです。地下鉄だけでなく市電からも向かえるので、自分の普段の移動に合わせて考えられます。
車で行く場合は中央市税事務所の立体駐車場を利用できますが、車両の高さや幅、長さなどに制限があります。車種によっては入庫できない場合があるため、車で向かう人は事前に公式案内を確認したほうがよさそうです。
中央市税事務所 納税課 市税証明担当
平日8時45分~17時15分。地下鉄、市電、車のどれで行くかを決めてからアクセス案内を見ると動きやすくなります。
大谷地方面なら東部市税事務所
東部市税事務所は、札幌市厚別区大谷地東二丁目の大谷地アドバンシービル三階にあります。白石区と厚別区を担当していますが、固定資産評価証明の窓口請求は物件の所在区にかかわらず利用できます。
地下鉄東西線大谷地駅の四番出口や、大谷地バスターミナルから向かえます。地下鉄やバスで大谷地方面へ出る用事がある日なら、ほかの予定と合わせやすそうです。
車の場合は大谷地アドバンシービルの特約駐車場があり、窓口で一時間無料になる割引券を受け取れる案内です。こちらも駐車できる台数には限りがあります。
東部市税事務所 納税課 市税証明担当
平日8時45分~17時15分。地下鉄、バス、車のどれで向かうかを考えてから予定に入れるとよさそうです。
このほか、南部市税事務所と西部市税事務所でも固定資産評価証明を窓口で請求できます。三つの窓口だけに限定されるわけではないので、自宅や職場から行きやすい場所を札幌市の最新案内で見比べてみてください。
オンラインやコンビニで取れる証明と混同しない
札幌市には市税証明のオンライン申請やコンビニ交付があります。ただし、すべての市税証明が対象ではありません。
現在の札幌市の案内では、オンライン申請やコンビニ交付の対象となる証明は所得証明や市民税・道民税・森林環境税の課税証明などに限られています。固定資産評価証明を取りたい場合は、別の証明と混同せず、窓口または郵送の最新案内から確認します。
申請前に公式案内で見る順番
公式ページを開いたら、全部を一度に読むより、必要なところから順番に見たほうが探しやすいです。
- 提出先が求める証明書名と年度
- 自分が請求できる立場か
- 本人確認書類や委任状などの持ち物
- 土地の地番・家屋番号
- 手数料
- 窓口の場所と受付時間、または郵送日数
提出先の指定を先に写してから札幌市の案内を見る。これが今回いちばん残しておきたい順番です。
迷ったら今日やることは三つだけ
まだ窓口へ行く日を決めていなくても、今日できることがあります。
提出先から受け取った案内を見て、「証明書名」「年度」「土地と家屋」の三つを一枚の紙に書いておきます。次に納税通知書や課税明細を出し、地番や家屋番号を確認します。
そこまでできたら、最後に自分の予定表を見ます。札幌駅へ行く日なら北部、西11丁目方面なら中央、大谷地方面へ行くなら東部というように、その日の生活動線から窓口を考えてもよさそうです。
わたしは猫の世話を済ませた夜に、翌日の用事を一枚のメモへ書くことがあります。役所の手続きも同じで、先に書いておくと「何を確認するんだっけ」と戻る回数が減ります。
まずは提出先が求める証明書名と年度をメモするところから。その一枚を横に置いて札幌市の最新案内を開けば、必要書類と行き先を順番に決めやすくなります。













