JR北海道の「どこパス」が、2026年10月26日から始まります。秋の平日に道内の列車をお得に利用できるきっぷで、1日間用は5,000円、2日間用は8,000円。札幌から少し遠くへ出かけるのはもちろん、道央エリアを途中下車しながら巡る旅にも使えそうです。
『東区どさんこプレス』のエリア担当ライター、ハルです。わたしは出かける予定を立てるとき、帰りの列車まで見てから日を決めます。行きたい場所だけ先に決めると、帰り方で立ち止まることがあるんですよね。
今回のどこパスは、利用できる日だけでなく、購入期限にも注意が必要です。きっぷの条件や通常料金との差額、札幌発の日帰り・一泊二日の使い方まで、旅行の予定を考えながら見ていきます。
どこパスを使えるのは秋の平日だけ
JR北海道が発売する正式名称は「JR北海道 どこ行く? 平日パス」、通称「どこパス」です。利用できるのは2026年10月26日から11月20日までの平日。土曜、日曜、祝日は使えません。
2日間用は、購入時に指定した開始日から連続する2日間が有効です。両日とも平日でなければ発売されません。金曜から翌週月曜へ分けて使うこともできず、11月2日開始も翌3日が祝日のため対象外です。休みの日を選ぶときに気をつけたいところです。
一日用と二日間用の値段を比べる
1日間用は大人5,000円で、利用できるのは指定した当日だけ。2日間用は大人8,000円で、連続する2日間に使えます。こども用の設定はありません。日帰りか一泊二日かで、選ぶ券種が分かれます。
| 券種 | 価格と有効期間 |
|---|---|
| 1日間用 | 大人5,000円。当日限り |
| 2日間用 | 大人8,000円。連続する平日2日間 |
値段を見ると遠くへ行きたくなりますが、行き先によって通常のきっぷとの差は異なります。わたしなら、先に帰りたい時刻の列車を見ます。無理のない往復ができるか、そのあとで価格を比べる順番です。
購入はえきねっとで14日前まで
発売は「えきねっと」のWebサイト限定です。駅窓口や車内では買えず、当日購入もできません。購入できるのは利用開始日の1か月前から14日前まで。例えば10月26日に使うなら、購入期限は10月12日です。旅の日を決める前に購入期限を見ておくと、予定を考えやすくなります。
- 券種別の発売期間
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1日間用は2026年9月26日から11月6日まで、2日間用は9月26日から11月5日までです。
発売期間の最終日まで、どの利用日でも買えるわけではありません。利用開始日ごとの14日前が締め切りです。えきねっとの会員登録も必要なので、初めて使う方は日程を決める前に画面を見ておくと安心です。また、支払い方法によって支払い期限が異なるため、申込時に確認しておきたいですね。
普通列車なら道内の在来線を巡れる
対象はJR北海道の在来線全線です。普通・快速列車の普通車自由席なら、有効期間中は乗り降り自由。札幌から旭川や函館、帯広、釧路などを考える際も、まず行き帰りに使う列車を見てみるのがよさそうです。
ただし、北海道新幹線と道南いさりび鉄道線は対象外です。「北海道全域」と聞くと、道内の鉄道ならすべて使えそうに感じますよね。路線が変わるところでは、別のきっぷが必要か確かめておきたいところです。
特急の利用には回数の上限がある
特急・快速・普通列車の普通車指定席は、1日間用で2回、2日間用で4回まで利用できます。特急を何度でも乗り降りできるきっぷではありません。札幌から遠くへ向かうなら、往路と復路で何回使うかが気になります。
JR北海道の特急は全車指定席です。乗車前に座席指定を受ける必要があります。指定を受けずに特急へ乗った場合も、指定席利用1回分と数えられます。上限を超えるときは、別途特急券などが必要です。
ハル帰りの特急まで決めておけると、わたしはほっとします
札幌発の特急往復、通常料金とどれくらい違う?
では、札幌から特急で出かける場合、普通にきっぷを買うのとどれくらい違うのでしょうか。主な5方面について、通常の特急指定席を往復購入した場合と、どこパスを使った場合の料金を比べてみました。
| 行き先・特急 | 通常料金(往復) | どこパス | 差額 |
|---|---|---|---|
| 旭川・ライラック | 10,880円 | 5,000円(1日間用) | 5,880円 |
| 帯広・とかち | 16,240円 | 5,000円(1日間用) | 11,240円 |
| 函館・北斗 | 19,540円 | 8,000円(2日間用) | 11,540円 |
| 稚内・宗谷 | 22,840円 | 8,000円(2日間用) | 14,840円 |
| 釧路・おおぞら | 20,640円 | 8,000円(2日間用) | 12,640円 |
※大人1人、普通車指定席で往復する場合の比較です。通常料金はJR北海道が公表する割引なしの参考価格(片道運賃・特急料金の合計)を2倍して計算しています。利用日による料金の変動や割引商品の利用によって、実際の差額は異なります。
旭川や帯広なら、1日間用で日帰りを考えるのもよさそうです。一方、函館・稚内・釧路は移動に時間がかかるため、今回は2日間用で比較しています。
函館は、特急「北斗」で札幌から片道約3時間50分。往復するだけで約7時間40分かかります。朝から出かければ日帰りも考えられますが、朝市やベイエリア、五稜郭などを巡るなら、一泊して時間を確保したいところです。
稚内は、特急「宗谷」で片道約5時間10分。往復の移動時間だけで10時間を超えます。札幌からの直通特急は1日1往復なので、列車の時刻にも注意が必要です。宗谷岬など駅から離れた場所へ行くことも考えると、2日間用で予定を組むほうが無理なく楽しめそうです。
釧路は、特急「おおぞら」で片道約4時間15分。往復では約8時間30分の移動になります。日帰りも不可能ではありませんが、和商市場や幣舞橋などを見て回るなら、翌日まで時間を取れる2日間用がよさそうですね。
※所要時間は目安で、利用する列車によって異なります。出発前に最新の時刻表と帰りの列車を確認してください。
もちろん、2日間用の場合は宿泊費や現地での交通費も別にかかります。また、割引きっぷのほうが安くなる場合もあるので、単純に差額だけで決めず、行き帰りの時刻と合わせて比べておきたいところです。
買ったあとの発券も忘れずに
えきねっとで購入したあと、そのまま画面を見せて乗るきっぷではありません。乗車前に、JR北海道管内の指定席券売機などでパス本券と予約した座席指定券を受け取ります。受け取りには、申込完了メールのQRコード・受取コード、または予約時のクレジットカードを使います。無人駅から乗る予定なら、受け取る駅も先に考えておきたいですね。
平日の利用開始日を選び、その14日前までにえきねっとで購入します。
特急などを使う場合は、乗車前に必要な座席指定を受けます。
乗車前に、JR北海道管内の指定席券売機などで発券します。
指定券は乗車日の1か月前の午前10時から発売されます。予約した列車や発券方法の案内は、購入時にもJR北海道の特設サイトで確かめられます。操作画面は変わる場合があるため、実際の表示に沿って進めてください。
花咲線へ向かう日は運休に注意
根室方面を考えている方は、日付を一度見ておきたいところです。JR北海道によると、10月26日から30日は線路集中メンテナンスに伴い、釧路~根室間を走る一部列車が厚岸~根室間で部分運休します。バス等による代行輸送が予定されており、同社のどこパス特設サイトでは、花咲線の利用を11月2日以降に検討するよう案内しています。
釧路まで行けても、その先の列車が通常どおりとは限りません。代行輸送では乗り継ぎの時刻が変わる場合もあります。遠出の日は帰りの接続も気になるので、わたしは時刻だけで決めず、利用前にJR北海道の運行情報をもう一度見るつもりです。
予定が変わったときの扱いも見ておく
平日の休みは、予定が変わることもありますよね。どこパスは、有効期間開始前、または有効期間内で未使用の場合に払い戻しを受けられますが、手数料がかかります。使用開始後は、列車の遅延や運休があっても払い戻しはありません。
- 1日間用の払戻手数料は900円
- 2日間用の払戻手数料は1,580円
- 使用開始後の払い戻しはなし
- 紛失しても再発行はなし
利用開始日の変更は、未使用で条件を満たす場合に1回まで。1日間用と2日間用を互いに変更することはできません。購入前にJR北海道のきっぷ情報を見ておくと、予定が動いたときにも扱いを確かめられます。
札幌から出かける日を思い浮かべて
日帰りなら、帰りの列車に余裕を持てる場所がわたしには合っています。一泊二日なら、宿に着く時間だけでなく、翌日の帰宅時間も気になるところ。家でパートナーと予定を話すときも、先にその時間を見ておくほうが話が進みます。
行き先をたくさん並べるより、まず一つ思い浮かべるほうが楽しいこともあります。網走や稚内のように距離のある方面は、乗り継ぎや滞在時間も含めて考えたいですね。急いで予定を詰めない旅も、平日の休みには似合う気がします。
まずは行ってみたい駅を一つ決めて、帰りの列車と休めそうな平日を調べてみる。日程が合いそうなら、次はえきねっとで購入期限を確認しておきたいですね。わたしも、帰る時間まで想像できると旅が少し身近に感じられます。













