【札幌市東区】2026年度の排雪試験施工|対象市道は申請不要・地域負担なし、私道は?

公共排雪になると聞くと、家の前の雪も市が運んでくれるのか、町内会の排雪費はどうなるのかが気になります。東区の今冬の案内と、市全体の制度の話は分けて考えたいところです。

東区どさんこプレスのエリア担当ライター、ハルです。わたしは車で買い物に出ることが多く、費用の話と同じくらい、自宅から通りへ出る道がどうなるのかを先に見ています。

まず、公共排雪への全面移行の検討と東区の試験施工の違いから。そのあとに、対象道路、費用、作業時期と道幅を見て、自宅前について迷ったときの問い合わせ先までお伝えします。

目次

公共排雪への全面移行はまだ検討段階

2026年10月13日、UHB北海道文化放送のテレビ・ネットニュースで、札幌市のパートナーシップ排雪から公共排雪への切り替え案が報じられました。雪対策を検討する審議会で、市主体の公共排雪へ切り替えるべきだという案が示されたものです。

ただし、これは今後の制度を検討するための案です。札幌市全域で従来の排雪制度を恒久的に廃止すると、正式に決まった話ではありません。東区の今冬の試験施工とも、そこは分けて考える必要があります。

パートナーシップ排雪は、地域と市が費用を分担する仕組み。札幌市では、地域の費用負担や不公平感、除雪従事者の高齢化などを課題として検討を進めています。2026年10月10日に確認した東区の公式ページ「冬みち地域連携事業」でも、担い手不足や除雪予算の増加、地域の負担感が取り上げられています。

今回の東区の試験では、地域の費用負担なしで排雪を行い、通行への影響や作業の効率を確かめます。負担がなくなることと、これまでと同じ仕上がりになることは別です。

パートナーシップ排雪制度

地域と市が費用を分担する従来の制度です。令和8年度の東区では、試験施工の対象となる市道について申請を受け付けません。私道で排雪を希望する場合は、別に利用条件を確かめる必要があります。

東区の今冬の試験施工は市道が対象

札幌市東区の2026年度生活道路除排雪の試験施工案内。市道を対象に地域の費用負担なしで実施し、作業効率や冬季道路環境への影響を検証する内容。
2026年度の生活道路除排雪の試験施工について、実施の背景や目的を紹介する案内(出典:札幌市東区土木部、2026年10月5日付)
札幌市東区の排雪試験施工の比較表と注意事項。対象市道は申請不要・地域負担なし。一般的な幅8メートルの道路では排雪幅約5メートル、作業開始は2027年1月中旬が目安。私道は対象外で、作業日時の事前通知は行わない。
2026年度の排雪試験施工と従来制度の比較。排雪幅や作業時期、地域の費用負担、私道の扱いなどを紹介(出典:札幌市東区土木部、2026年10月5日付)

札幌市東区土木部が2026年10月5日付で発行した案内では、令和8年度の冬に、区内全域の市道を対象として試験施工を実施します。ただし、東区の公式Webページでは、他区で除排雪を実施している一部地域は除くとされています。

この記事で扱うのは、住宅街にある生活道路の除排雪。町内会がこれまで排雪制度を利用していなかった地域も含まれます。

自宅前が市道か私道かによって、利用できる制度が異なります。ふだん近所の車が通っている道でも、それだけでは市道とは言い切れません。道路の扱いが分からないときは、東区土木センターに住所を伝えて相談できます。

なお、道路の排雪と、玄関や車庫の出入口に残る雪の処理は別です。札幌市の基本的な除雪ルールでは、出入口に残る雪は各家庭での処理をお願いしています。今回の試験施工も、家の前の雪をすべて市が片付けるという案内ではありません。

市道は申請不要で地域の費用負担なし

試験施工の対象となる市道は、申請手続きが不要で、地域の費用負担もありません。町内会ごとの日程調整を前提としない作業です。これまで町内会で排雪を申し込んでいた方には、この違いが大きいのではないでしょうか。

ただ、地域の負担がないのは、今回案内されている試験施工の排雪費用のこと。町内会費そのものが下がるとは限りません。すでに会費や排雪費のお知らせが届いている場合は、何に充てるお金なのかを町内会に尋ねると分かりやすくなります。

  • 試験施工の対象市道は地域の費用負担なし
  • 町内会費や独自に頼む作業の費用まで無料になるわけではない
  • 自宅前が私道の場合は従来制度の利用条件を確認

排雪の開始目安は2027年1月中旬から

東区の案内にある作業開始の目安は、降雪状況に応じて1月中旬から。令和8年度の冬なので、暦では2027年1月にあたります。1月中旬に東区のすべての道路で排雪が終わる、という意味ではありません。

従来の支援制度との比較では、開始時期を2月上旬から前倒しする計画です。早く作業に入る一方、地域ごとの日付を約束するものではありません。降雪状況によって作業時期は変わるため、冬になってからも東区の最新案内を確認しておきたいところです。

道幅8メートルの例では排雪幅は約5メートル

一般的な道路幅8メートルの道では、排雪で確保する幅は道路幅の6~7割、約5メートルが目安です。比較されている従来の支援制度は約6メートル。費用負担がなくなる一方で、道路脇にはこれまでより多くの雪を残す作業になります。

ここでいう道路幅8メートルは、車道5メートルと歩道1・5メートルずつを合わせた幅です。6メートル以下の狭い道路は、除雪機械が安全に作業できる幅で排雪します。どの道でも一律に5メートルまで広げる、という案内ではありません。

また、排雪後の路面に残す雪の厚さは10センチ程度が目安で、これは従来制度と同じです。排雪幅の違いと、路面に残す雪の厚さは分けて見ておくと分かりやすそうです。

わたしは大きな通りの状態だけでなく、家から出る途中のすれ違いが気になります。幅の数字だけでは、いつもの曲がり角まで通りやすいとは分からない。試験施工後にはアンケート調査も予定されているので、実際に使う区間で感じたことを伝えたいと思います。

ハル

家の前の道路が対象か、先に確認しておきたいですね

作業日や時間帯は事前に分からない

試験施工では、町内会の区域にとらわれず、道路ごとに作業を進めます。降雪や道路状況に合わせて、昼や夜の作業時間もその都度決める方式。作業日と時間帯は、事前に知らせることができないと案内されています。

買い物や通院の日を、排雪予定に合わせて決めたい方には気になる点です。問い合わせても、自宅前の作業日を事前に教えてもらえるとは限りません。作業中の通行について相談する場合は、住所と使いたい区間を伝えると場所を説明しやすくなります。

私道の排雪は別の制度で申し込みが必要

私道は今回の試験施工の対象外です。東区の案内では、私道の排雪を希望する場合、パートナーシップ排雪制度または市民助成トラック制度を利用する方法が示されています。

市道向けの「申請不要」「地域の費用負担なし」を、私道にそのまま当てはめることはできません。どちらの制度を利用できるか、今冬の申込期間や費用負担はどうなるかを、東区土木センターに確認しておきましょう。

東区土木センターの電話は011・781・3521。東区公式サイトでは「今年の冬(令和8年度)に生活道路除排雪の試験施工を実施します」という案内を確認できます。「土木部からのお知らせ」や「冬みち通信」も確認先です。

市全体の試験施工ページには過年度の説明もあるため、対象年度を見てから読むと安心です。特に今冬の東区について調べるときは、令和8年度の案内かどうかを確かめてください。

STEP
道路の場所を控える

自宅前の住所と、どこからどこまでの道かを控えます。市道か私道か分からなければ、その点を尋ねるところからで無理がありません。

冬になる前に自宅前の道路を確かめる

町内会から排雪のお知らせが届いていたら、自宅前の道路がどう扱われているか読んでみませんか。市道か私道か分からない場合は、住所と近くの交差点を控えておくところから。問い合わせる場所を具体的に伝えられます。

わたしも冬の買い物では、店の駐車場より手前の住宅街で車を出せるかが気になります。市の負担で排雪するという説明だけでは、いつもの道の様子までは分かりません。だからこそ、費用だけでなく、自宅前が対象になるか、どのくらい雪が残るのかを先に見ておきたいと思っています。

まずは自宅前の道路について、東区の今冬の案内と照らしてみてください。対象かどうか分からなければ、東区土木センターに道路の扱いを尋ねるところから。冬の予定を立てる前に、身近な道のことを一つ確かめておくと安心です。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「東区どさんこプレス」ハル

札幌生まれ札幌育ちのどさんこライターのハルです。地域情報メディア『東区どさんこプレス』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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