秋の夕方、買い物を終えて東区へ戻る道で、郊外へ少し入ると急に周りが暗くなることがあります。前方に何か見えた気がして、速度を落とすか迷う場面もあるものです。
東区どさんこプレスのエリア担当ライター、ハルです。わたしは車で移動する日は、行き先だけでなく帰り道の明るさや入りやすさも先に見ます。秋はその目線がいつも以上に大事になります。
エゾシカとの衝突が増えやすい時期を前に、札幌周辺を運転する人が知っておきたい時間帯、道路で見かけたときの受け止め方、保険と公式情報の見方を順に書きます。
秋の夕方に増えるエゾシカとの接触
日本損害保険協会北海道支部が公表した2025年10月から11月の調査では、報告があった会員会社のエゾシカとの衝突事故による車両保険金支払件数は1,504件で、調査開始以来もっとも多い件数でした。
札幌市分の保険金支払件数も52件ありました。市街地だけを走る人には遠い話に思えても、空港方面や石狩、当別、江別へ向かう道を使う日には、季節の運転事情として意識しておきたいところです。
東区でも「山の近くだけの話」ではない
わたし自身、数年前に丘珠緑地でエゾシカが歩いているところを偶然見かけたことがあります。普段の生活圏で目にしたので、「シカはもっと山のほうにいるもの」と思っていた感覚が少し変わりました。
2025年10月29日には、東区東苗穂でもオスジカ2頭が確認されました。住宅や道路がある場所まで姿を見せることがあると考えると、東区で暮らしていてもまったく縁のない話ではありません。
道路脇に林や草地が続く場所、畑の近く、住宅地の外れなどでは、普段と同じ道でも周囲の様子を少し意識しておきたいところです。暗くなる時刻が早い秋は、帰宅前にスーパーへ寄ったあと、そのまま郊外の道へ入る日ほど、少し余裕のある出発が合いそうです。
ハル東区でも、帰り道の暗さまで見ておきたい季節です
午後4時以降は周囲の暗さを意識
今回の車両保険金支払状況調査では、午後4時以降の支払件数が全体のおよそ7割でした。日没前後はシカが動きやすく、運転する側も周囲の変化に気付きにくくなります。
北海道も早朝と夕方の運転に注意を呼びかけています。見通しのよい直線道路でも、道路脇の暗がりから急に出てくる可能性を考えて走りたいところです。
- 10月から11月
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繁殖期と越冬地への移動が重なり、エゾシカの動きが活発になりやすい時期です
一頭を見ても続けて周囲を見る理由
道路を横切る一頭を見送ると、ひと息つきたくなります。ただ、エゾシカは群れで行動することがあり、続いて別の一頭が出てくる場合もあります。
車のライトや走行音に反応して、道路上で立ち止まることもあります。人が近づけば必ず逃げる、という受け止め方では間に合わないことがあります。
- 一頭が渡ったあとも、道路脇へ目を向ける
- ライトに反射する目の光がないか見る
- 無理に近づかず、周囲が落ち着いてから進む
急な飛び出しに備えた速度の受け止め方
シカを見つけてから急に何とかしようとするより、見えにくい区間へ入る前から速度を抑えておくほうが対応しやすくなります。北海道開発局の注意喚起でも、衝突を避けるためにスピードダウンが挙げられています。
道路脇が暗くなる場所では、周囲の交通に配慮しながら少し早めに速度を落とすようにすると、急なブレーキやハンドル操作を減らす余地をつくれます。
夜の光り方とライトの使い方を知る
暗い道でライトに光るものが見えたら、反射材だけとは限りません。エゾシカの目にヘッドライトが当たると、光って見えることがあります。
対向車や前の車など周囲にまぶしさを与えない状況では、ハイビームが道路脇を確認する助けになる場合があります。道路状況に合わせ、早めにライトをつけて視界を確保したいところです。
ぶつかった直後に落ち着いて行いたいこと
もし接触したときは、まず自分と同乗者の安全を確認し、車を安全な場所へ移せるかを見ます。車が動かせる場合でも、周囲の交通を確認せずに外へ出るのは避けたい場面です。
エゾシカとの衝突事故を起こした場合は警察へ連絡します。けが人がいるなど救急が必要な場合は119番にも連絡してください。道路上に動物が残っている場合など、その後の対応に迷うときは警察や道路管理者の案内に従い、動物には近づいたり素手で触れたりしないようにします。
ハザードランプを使い、周囲の交通を確認しながら安全を確保します
事故の状況を警察へ伝え、加入先の保険会社にも連絡します。けが人がいる場合は119番にも連絡します
車両保険を使えるかは契約内容で異なる
ニュースでいう保険金の支払いは、車両保険を利用した事例の集計です。シカとの衝突なら自動的に修理代が出るわけではなく、入っている補償の内容によります。
車両保険の有無と免責金額は、契約書類や保険会社のアプリなどで確認できる場合があります。分からない部分は加入先へ確認するのが確実です。
| 見ておきたい項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 車両保険の有無 | シカとの接触が契約上どのように扱われるか確認するため |
| 免責金額 | 保険を使う際に自己負担が出る契約かを知るため |
| 事故連絡先 | 暗い道でも迷わず連絡できるようにするため |
出かける前に見られる公式情報の場所
よく使う道が気になるときは、北海道開発局が公開するエゾシカ衝突事故マップが役立ちます。全道版があり、出発前におおまかな多発区間を見ておけます。
通行止めや工事など、その日の道路状況は別に動きます。道路情報提供システムや、利用する道路を管理する機関の案内も、出発直前に見ておくと安心です。
次の車移動で試したい小さな備え
次に車に乗る前に、保険会社の連絡先をスマホに入れておくところからでも十分です。紙の証券を探す時間が減るだけでも、いざというときに連絡先で迷いにくくなります。
わたしも秋の買い物帰りは、明るい時間に済ませられるかを少し意識します。丘珠緑地でシカを見かけた経験もあり、遅くなる日は、いつもの道でも道路脇が暗くなる区間を思い出して、早めに出るようにしています。
東区では、シカだけでなくキツネが歩いているところを見かけることもあります。シカがいそうな場所だけに限らず、暗い時間は動物の飛び出しも頭の片隅に置いておきたいところです。
近いうちに遠出や郊外への用事があるなら、出発前に衝突事故マップと保険の連絡先だけでも見ておくと安心です。動物を見つけてから慌てるのではなく、見えにくい場所へ入る前から少し余裕を持って走りましょう。













